ガンコナー
Ganconer / アイルランド
寂しい田舎に現れる。リャナン・シーの男性版ともいえる。
整った顔立ちをして、パイプをふかしていることが多い。
甘い言葉を囁き、娘の心が傾くと死の口づけをして去っていく。
残された娘は恋い焦がれるあまり死んでしまうという。
アイルランドではガンコナーにあった娘は、自分で自分の死に装束を用意しなければならない。
クルーラホーン
Cluricaune / Cluracan / アイルランド / 一人暮らしの妖精
酒蔵に棲む、食料室の妖精の一種。クルーラカーンとも。
一つの酒蔵に一人のクルーラホーンが棲み着き、主の目を盗んで一日中酒を飲んでいる。
召使いたちと一緒になって酒を飲むこともあれば、彼らを追い出すこともある。
酔って悪戯をすることも多く、そのせいで主が引っ越そうとしても酒樽に潜みついてきてしまうという。
バンシー
Banshee / Bean si / アイルランド / ケルト
死の予言者。
バンシーが現れ泣き叫ぶと、家族の誰かが近く死を迎えると言われている。
青白い顔と、長い髪、泣きすぎて真っ赤に目を持ち、緑の服と灰色のマントをまとっている。死に装束や白いシーツをまとっているように見えることもある。
人の死を告げに現れるときは、異様なスピードで移動したり壁をすり抜けたり、超自然的な動きを見せる。
バンシーがいるのは由緒正しい家柄なので、アイルランドの人々にとってバンシーがいることは誇らしいこと。
災いを呼ぶ存在ではなく、普段は生きている者たちを守護者している。
また複数のバンシーが泣き叫ぶときは、徳の高い人が亡くなる前兆だという。
スコットランドではベン・ニーが、イングランドではその家に縁のある鳥などの動物が似たような役割を持っている。
プーカ
Puca / アイルランド
ボギーの類型
レプラホーン
Leprahaun / Lepracaun / アイルランド / 一人暮らしの妖精
妖精の靴屋。
「リップ・ラップ、ティップ・タップ、ティック・タック・トゥー!(バッタがワシの帽子に乗った、蛾の奴がひょいと飛んでった)」と言いながらハンマーで靴属を叩いているという。
彼は靴を作って稼いだ財産をどこかに隠しているといわれている。
その財宝を手に入れるためにレプラホーンを捕まえても、少しでも目を離すと消えてしまう。
また嗅ぎ煙草が好きで、人の目を眩ませるために煙草の粉を吹き付けてくることもある。

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